学校日記

『百人WISH』 —其の1—

公開日
2024/12/02
更新日
2024/12/02

校長室より

生徒のみなさん、
まずは競技かるた(または坊主めくり)でおなじみの、
百人一首を味わっていきましょう。
一首めはこんな歌から始まります。

『小倉百人一首』 001

秋の田の かりほの庵(いほ)の 苫(とま)を荒み 
わがころも手は 露に濡れつつ
              天智天皇(第38代天皇)

【口語訳】
秋の田の
(稲が荒らされないように番をする)粗末な仮小屋の、
屋根の苫の網目があらいので、
私の衣のそでは、夜露にぬれていくばかりだ。
【鑑賞】
農作業で泊り番をする農民の、晩秋の夜の姿が、
透明感のある静寂さを伴って描かれています。

この美しい歌に対応する『百人WISH』はこちら↓↓
天智天皇の歌と比べて味わってください。

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『百人WISH』001

飽きよったの? 貝塚イオンで ヒマをさらし 
わが子の点は 露と消えつつ
       期末テスト前のママ(匿名希望 38才)

【口語訳】
もう勉強飽きたんかい。
イオンに買い物行ってふと見たら、うちの息子、
フードコートでヒマそうにポテト食っとるやないかい。
ああもう期末テストの点数は期待できんな。
【鑑賞】
子供の頑張りを願うママの、晩秋の寂しさが、
怒りを伴って描かれています。
いったん落ち着いてほしいものです。

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次回はこのママの息子の歌をご紹介いたします。
ではまた明日😌