学校日記

かがやき 鯉のぼり集会の言葉

公開日
2011/06/07
更新日
2011/06/07

校長室だより

かがやきルームのお友だちを中心にみんなの力が一つになって見事な鯉のぼりができ上がりました。すばらしいです。みんなが協力し合うとこんなに大きく立派な鯉のぼりができるのですね。

実は、この鯉のぼりの意味ですが、中国の言い伝えによれば、鯉という魚は、きれいな川の水だけでなく、濁った池や沼でも生きられる生命力の強い魚です。このことから、鯉のぼりは、子どもが社会の環境の良し悪しにかかわらず、立派に成長し、世の中に役立つ人間になってほしいという願いを込めて飾られるようになったと言われています。

古くは奈良時代から行われたそうですが<鯉のぼり>という形で、青空を泳がせるという発想は、世界に類を見ない日本人独特の感性です。

ところで、校長先生の友だちにカルロスさんという人がいます。そうです。カルロスさんは外国の人でふるさとはブラジルのリオデジャネイロというところです。そのカルロスさんが初めて日本に来たときに思ったことは「日本人はみんな同じに見えた」ということでした。カルロスさんは「日本人は髪の毛や肌の色、服装などがみんな同じに見えた」というのです。

なぜかというと「ブラジルでは、いろんな国の人が住んでいて肌の色や髪型や服装は色とりどりで、みんな違って当たり前」という考えがあるというのです。
反対に日本へ来て驚いたのは「みんな同じで当たり前」という考えが行き渡っていることでした。

でも、みなさん、どうでしょう。自分の前、後ろ、横のお友だちを見てください。自分と同じ人がいるでしょうか。顔、背丈、体型や服装、そして性格など誰一人、同じ人はいませんね。そうです。カルロスさんが言うとおり「みんな違って当たり前」「みんな違うからこそ、その違いを認め合いながら、よいところを見つけて、仲良くすることが大切」なんですね。

いつも田中さんがお世話してくださっている校庭の草花も色とりどりに咲いています。よく見れば一つ一つ花の色も違うのですね。

今日は、かがやきのお友だちと鯉のぼり集会をしました。これからも、仲良くしていってほしいと思います。

これで校長先生のお話を終わります。
                       平成23年5月10日