学校日記

平和集会に寄せて

公開日
2013/10/07
更新日
2013/10/07

校長室だより

 みなさん、おはようございます。
 今日は東小学校の全校児童「平和集会」です。6年生のみなさんが、今月の18日と19日にヒロシマ修学旅行に行きます。
 みなさんの平和への願いが一つになってヒロシマやナガサキ、そしてフクシマのお友だちにも届くように、しっかり平和について考え行動していきましょう。

 沖縄県の与那国島に住んでいる小学校1年生の安里 有生さんの「へいわってなにかな」という詩を紹介します。

へいわってなにかな。 ぼくは、かんがえたよ。 おともだちとなかよし。 かぞくが、げんき。
えがおであそぶ。 ねこがわらう。
おなかがいっぱい。やぎがのんびりあるいてる。 けんかしてもすぐなかなおり。
みなとには、フェリーがとまっていて、 うみには、かめやかじきがおよいでる。
やさしいこころがにじになる。 へいわっていいね。へいわってうれしいね。
みんなのこころから、 へいわがうまれるんだね。 せんそうは、おそろしい。
「ドドーン、ドカーン」 ばくだんがおちてくるこわいおと。
おなかがすいて、くるしむこども。 かぞくがしんでしまって なくひとたち。
ああ、ぼくは、へいわなときにうまれてよかったよ。 このへいわが、ずっとつづいてほしい。
みんなのえがおが、ずっとつづいてほしい。
へいわなかぞく、 へいわながっこう、 へいわなよなぐにじま、 へいわなおきなわ、 へいわなせかい、 へいわってすてきだね。
これからも、ずっとへいわがつづくように ぼくも、ぼくのできることからがんばるよ。

 どうでしたか。平和の大切さを願う安里有生さんの気持ちが伝わってきますね。実は68年前の戦争で日本ではただ一つ戦場となったのが沖縄でした。沖縄県の人の4人に1人が戦争で犠牲になったのです。
 原爆を落とされた広島や長崎以外にも、日本各地で小さな子どもやお母さん、おじいちゃん、おばあちゃんなどたくさんの人たちが悲しい目に会いました。この貝塚市でも、昭和20年7月9日の夜から10日の朝にかけて、和歌山方面から飛んできたB29という飛行機が、油を詰めた焼夷弾という爆弾を落として、468軒の家が燃え、16人の方が亡くなっています。
 みなさん、戦争は人の命を奪う大きな暴力です。そして、人々に貧しさと病気を与えます。
 みなさん、いったい平和とは何だと思いますか。それは戦争が生み出す3つの悲しみ=暴力と貧困と病気をこの世から無くしていくことなのです。
 つまり、平和とは、人への暴力を無くし、毎日、健康で豊かな暮らしを造り出すことなのです。