修学旅行31(?)
- 公開日
- 2024/06/01
- 更新日
- 2024/06/02
校長室より
3年生の修学旅行から帰ってきた日のこと。
本校職員が私に向かって、
言うかな言うかなと思ってたら
やっぱり言いました。
「校長先生!閲覧者数が!!
校長先生!!
当然書くんですよね!?」
ですよねー。笑
そうなりますよねー。
まあいわば今回は修学旅行記念なんで、
それじゃあ、3年生のみなさんへ。
閉会式で(時間が押してたため)言えなかったことを、
ここに書き残しておきますね。
旅が始まる前に先生がお願いしたのは、
この旅行で出会うたくさんの人に、
喜んでもらえるように行動してください
ってことでした。
君たちが目的とした「special memory」を、
君たちだけのものではなく、
出会った人たちにとっての「特別な思い出」に、
もしもすることができれば、
価値の高い修学旅行になるなと思ったからです。
さて、出会った方々をふりかえってみましょうか。
添乗員さん、バスの運転手さん、
空港のスタッフさん、CAさん、
ピリカコタンのガイドさん、ホテルのスタッフさん、
お世話になった農家さん、
土産物屋や飲食店の店員さん、
そして、
空港・機内・施設内・ホテル内の一般客の方々。
どうですか?
あなたは、どれだけその方たちに
喜んでもらう行動がとれましたか?
添乗員さん他、出会う人たちへの気持ちのいい挨拶、
「ゆみちゃんにまた会いたいー!」なんていうほどの
ガイドさんとのうちとけた交流、
ホテルの部屋に残してくれた感謝のメッセージ、
農家さんとのお別れのハグ、
場面場面での節度あるふるまい。
先生は、君たちの
相手を気遣う行動をたくさん見せてもらえて、
その都度、
先生自身が喜ばせてもらってるなって
うれしく思っていました。
そして、何より感心したのは、
気遣いの足りない友人に気づいたときに、
さりげなく
そのカバーをしてくれた子も、
何人もいたことです。
たとえば、
ピリカコタンのホールで
講話を聴かせてもらっていたとき、
その日は朝も早かったし
それに重ねて食後すぐだったしで、
つい、うつらうつらしかけた子もいたんだけど、
「それは失礼だよ」って、
声には出さずに指でつんつんして
起こしてくれる子がいたりだとか
たとえばホテルの廊下で
会話が盛り上がって、
ついつい声のボリュームが大きくなった瞬間に、
「しっ」って言ってくれる子がいたりだとか
食事会場のイスを
食後、友達が立ち去ってから、
テーブルの中にそっと入れて
整えてくれる子がいたりだとか
帰りの飛行機から降りるとき、
機内の通路を移動中に、
床にお菓子のゴミが落ちているのに気づいて
自然に拾ってくれる子がいたりだとか
自分だけができていればいい、
なんて姿ではなくて、
みんなでカバーし合って、
出会う人たちにいい思いをしてもらうんだっていう、
自分たちの集団を大切にする心をも、
見せてもらった気がしています。
ありがとう。
いい修学旅行でした。
これからも、
みんなで気遣いの気持ちを育て、
誰からも安心してもらえるような人に、
みんなで成長していってください。
つまりこれからは、
「新たに出会う人」ではなく、
今いっしょに過ごしている
仲間や、後輩や、先生や、地域の方々に、
さらに喜んでもらうための毎日を考え、
そして
つくりあげていくんです。
君たちがそれを成し遂げ、
最後には、たくさんの
感謝の拍手につつまれて卒業していく姿を、
先生は
今から期待しています。