『校長枕草子』第一段 ー2ー
- 公開日
- 2023/09/19
- 更新日
- 2023/09/28
校長室より
清少納言『枕草子』第一段
【原文】
夏は夜。
月のころは、さらなり、
闇(やみ)もなほ、
蛍の多く飛びちがひたる。
また、ただ一つ二つなど、
ほのかにうち光りて行くもをかし。
雨など降るもをかし。
【口語訳】
夏は夜(がいい)。
満月の頃は言うまでもないが、
闇夜もやはり、
蛍がたくさん飛びかっている(のは風情がある)。
また、(たくさん飛び交ってはいなくても)ほんの一、二匹、
ほのかに光って飛んでいるのも、趣がある。
雨などが降るのも、趣があっていい。
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『校長枕草子』第一段
【原文】
夏は、サル。
月のころは、サルなり。
やみもなほ、
子ザルのおほく跳びちがひたる。
また、バナナ一つ二つなど、
ほかのうちに怒りてゆくもをかし。
カメなど踏むもをかし。
【口語訳】
夏は(ペットの)猿(がすばらしい)。
満月のころは猿が一番である。
闇夜でもやはり、
子猿が多くとびかっているのは風情がある。
また、バナナが少ないと言って、
他人の家に怒って飛び込んでいくのも(サルらしくて)良い。
(そこの庭で)亀などをふんづけるのも良い。
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【鑑賞・批評】
モデルはT先生でしょうか。
エネルギーに溢れる猿像を描いた作品になっていますが、
とりようによっては動物虐待的な表現を含んでいますので、
良い子のみなさんはマネをしないようにしてください。
次回は21日(木)に掲載予定です。
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ところで昨日の「敬老の日」、
みなさんは、
ご自分のおじいさんおばあさんに
姿や声を届けることができましたか?
人とふれあうこと、
人とのつながりを感じること、
おじいさんおばあさんはもちろん、
人は、それだけで
すごくしあわせになれる瞬間があります。
あなたの姿、あなたの声は、
あなたを知る人にとっての、温かい贈り物。
日頃会えていない人にはぜひ、
折にふれ、
しあわせを届けてくださいね。