最新更新日:2024/04/15
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「あこがれや目標が子どもを大きくする!」

「あこがれや目標が子どもを大きくする!」
                 貝塚市立西小学校 学校長  明石一朗
【はじめに】
日本ハムドラフト1位でプロ入りした斎藤佑樹投手のフィーバーぶりが連日、新聞テレビ等で報道され、サッカーのアジアカップで優勝し帰国した日本代表選手にも国民の熱い視線が集まりました。
スポーツ界に限らず、どの分野にも「あの人のようになりたい!」というあこがれや目標となる人物の存在が子どもたちを大きくします。子どもの希望や志を育て支えるのが教育の大きな仕事です。

【弱きを助け悪をくじく】
 私の少年期から青年期にかけては、日本がまさに高度経済成長期にありました。小学校3年生の時に東京オリンピックが開催され(1964年:昭和39年)、地元のニチボー貝塚女子バレーチームが金メダルに輝き、国道26号線を凱旋(がいせん)パレードした日は今もはっきり覚えています。そして、まもなく我が家にもテレビ・冷蔵庫・洗濯機の「三種の神器」がやって来ました。
 当時、多くの少年たちはテレビの中の「まぼろし探偵」「七色仮面」「ハリマオ」「ジャガーの眼」「月光仮面」「白馬童子」などの主人公に夢中で、彼らは「弱きを助け悪をくじく」ヒーローでした。その後、私は幸いにも教育という一番やりたかった仕事に就くことができましたが、少年の頃の「弱い者を助ける」というヒーローへの共感が、自分の仕事を選ぶ大きな動機となりました。

【身近なモデルから】
 ところで、子どもたちはテレビなどのマスコミに登場する有名人にのみ「あこがれ」を持つのではありません。身近にいる周りの大人、例えば、お父さん、お母さん、友だちのお父さんお母さん、地域のおじさん、おばさん、そして、学校の先生などに好感・共感・親近感を持ち学びます。
 オーストリアの動物学者でノーベル賞を受賞したコンラート・ローレンツ博士は「人間は、自分の好きな人、しかも尊敬する人からのみ文化・伝統を受け継ぐことができるようになっている」と述べています。つまり、私たちは好ましいと思う人からたくさんのことを学び(まねび)成長するのです。
【おわりに】
本校は、創立100年を超える地域に愛され見守られてきた伝統校です。
 「昔遊び」や「おもちつき」「朝のあいさつ運動」「西小まつり」等の学校の取り組みにいつもPTAのみな様方を始め校区福祉委員会など地域の方々のあたたかいお力添えをいただいて子どもたちの「学び」と「はぐくみ」が支えられています。
 朝の光景の1コマですが、「あんた大きくなったなぁ。おっちゃんな、あんたのことを小さい頃から知っているねんで」と、地域の方が高学年の子に声をかけています。家族以外のたくさんの大人の人に見守られ温かく包まれている空気が子どもの健全育成をすすめます。
 これからも西小学校の教育が、より充実発展し、この地域で子どもたちが笑顔いっぱいすくすく成長していきますよう、保護者・地域のみな様のより一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。

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