学校日記

年末の校長あいさつ

公開日
2011/12/05
更新日
2011/12/05

校長室だより

貝塚市立東小学校 学校長 明石一朗

—春・夏・秋・冬—

 学校の一年は早いものです。
 満開の桜の下をかわいい一年生がくぐり、運動会の練習で始まった春。
 プールの水しぶきやキャンプの歓声が響き、セミの鳴き声の中で過ごした夏。
 東校まつりや校外学習、修学旅行や音楽会の発表に胸をドキドキさせた秋。
 一年を振り返り、恒例の餅つきやクリスマス、お正月で始まる新しい年の冬。
 そして、6年生の卒業式や次の学年の準備で忙しい年度末の春。
 四季折々の草花が咲くように、子どもたちは自分という個性の彩りを輝かせながら大きくなっていきます。私たち教職員も子どもとの新しい出会いと別れの繰り返しの中で「喜・怒・哀・楽」を共にしながら働きがいを持って日々を過ごします。


—かけがえのない子どもたちのためにー

 エベレスト登頂に挑戦し、最後はその山頂近くで消息を絶った登山家マロリーは、「なぜ、あなたは山に登るのか」と問われて、「そこに山があるからだ」と答えたという有名な話がありますが、教師に、「なぜ教育という仕事を選んだのか」と、その理由を聞けば、「そこに子どもがいるから」そして「子どもが好きだから」と答えるでしょう。
 しかし、ただ単に「子どもが好き」というだけでは教育は成り立ちません。教育は、一人ひとりの子どもの人格の完成をめざし、子どもの「学び」と「育み」をしっかりサポートし、個々の成長と発達を促す営みに他なりません。
 そのためには、教師として、一人ひとりの子どもを正しく理解し、将来を見通し、知・徳・体のバランスある成長を導かなければなりません。子どもに対する深い愛情(やさしさも厳しさも)と専門的な指導技術と実践・行動力が伴って、はじめて職責が果たされると考えます。
※ジョージ・マロリー(1886年- 1924年)登山家。イギリス人


—楽しい学校づくりに向けてー

 子どもたちの笑顔が輝く楽しい学校には、次の三つのことが大切と考えます。
 一つめは、毎日の授業の確かな学びです。学習内容がわかるということは子どもにとって大きな喜びです。
 二つめは「ぐっすり寝て、しっかり食べて、すっきり出す」などの基本的生活習慣の定着です。朝の目覚めは自立のスタートですし、朝ご飯と排便は健康のバロメーターです。
 三つ目は、仲の良い友だちの存在です。何と言っても学校は友だちと一緒にいるから楽しいのです。そして、保護者や地域の方々との信頼関係が学校づくりの基本です。
 本校は、PTAや校区福祉協議会の方々や各町会のみなさんのあたたかいお力添えをいただき、朝の子どもたちの登校や放課後の下校を見守る取り組みなど、子どもたちの安全・安心が地域コミュニティの力でしっかり支えられています。
 東小学校は、来年度104年目の歩みを迎えます。これからも、教職員と家庭・地域が一層連携して、「子どもたちの笑顔が輝く楽しい学校」をめざしてがんばりたいと思います。