6月15日(月)
- 公開日
- 2020/06/15
- 更新日
- 2020/06/15
幼稚園の生活から
いよいよ通常の保育をスタートできることになり、3クラスの子どもたちが今年度に入って初めて一緒に登園しました。
園庭開放、分散登園と続いての、通常保育の開始は、少しずつ幼稚園に慣れてきた頃に一斉の保育、というタイミングで、子どもたちも混乱せずに落ち着いて登園しています。
だけど、子どもの数が増えるということは、いろいろな場面で「待つ」ということが必要になってきます。
「お姉ちゃんが持ってる、あんなんほしい…」
にじ組の子どもが、はな組の子どもが持っている虫捕りあみが欲しい…と訴えています。
「まだ捕まえてへんから、だめ!」
そうは言ってもにじ組の子どもは、今ほしいのです…。
しばらくにじ組の子どもは、はな組のその子どもの後ろを追って離れません。
それも分かっていながら、虫を捕まえようと探している様子のはな組さん。
すると、立ち止まって、
「暑いからかなあ…今は捕まえられへんけど、いる?」
と、その子なりに気遣いのある言葉とともに、その虫捕りあみを譲っていました。
にじ組の子どもは良い笑顔で受け取っていました。きっとその笑顔は「ありがとう」の笑顔なんでしょうね。譲ることができたはな組の子どもも、何かすっきりした表情でしたよ。
ついつい教師もそんな場面を見て、順番に使うように声をかけたり、譲れるような話を持ちかけてしまいそうですが、まだ貸したくない気持ちに寄り添いながら見守ることも大切だと感じた場面でした。(時と場合にもよりますが…)
教師にとっても「待つ」ことは必要なのですね。
待った先に良いことがある…こんな経験の繰り返しで、順番を待って楽しむ、待ってる人に貸してあげる…そんな学びが遊びの中で育っていくのですね。