1990年度 初めての卒業アルバム!!
- 公開日
- 2014/05/07
- 更新日
- 2014/05/07
. 卒業アルバムから
1990年 創立2年目です。
教職員数14名。卒業アルバムが1冊の本として、初めて作成された年です。
卒業アルバムを見ると、当時は6つの委員会、5つのクラブで活動し、この年の体育大会は雨のため体育館で行われました。また、夏のキャンプは学校に宿泊したようです。
はじめての卒業アルバムに載っている学校長のお祝いの詞を以下に引用します。
卒業おめでとう
学校長 安東 隆
24名の卒業生の皆さん、おめでとうございます。
二色小学校では、皆さんが第2回目の卒業生となります。本校での学校生活は、わずか2ケ年でしたが、転校してきた2年前からみると、随分成長しました。もちろん体も大きくなりました。しかし、単に身体の成長だけでなく、善悪の判断も,かなり高度なところまでできるようになったと思っています。
また、本校131名のすべてのお友だちへの思いやりの大切さや早朝練習を1日も休まず頑張ることの意味も学びました。さらに、縦割り活動では、低学年の弟や妹にも随分気を配り、リーダーとしての自覚をもって各班の活動を盛り上げ、軸となって活躍してくれました。
ところで、本校での2ケ年間、担任の高橋先生を中心に過ごした頑張りには、どんな意味があったのでしょう。
単に身体が大きくなったり、賢くなっただけではないのです。皆さんは、自分の内に秘められている能力や心の芽を引き出すきっかけを求めて勉強や行事、縦割り活動など様々な学校生活に参加していたはずです。
ちょうど立派な花や実をつける力を宿している種子を蒔いて育てていた時期だと思います。
かつて、エジブトの古代遺跡が発掘された時、えんどうの種子が出てきました。この種子は2千年以上も地中で眠っていたことになります。種子は自分の中に、生きる力、素晴らしい能力をもっていても、それを蒔いて育てないと眠ったままで、芽を出すという力を出すことはできません。
君達もそれぞれに、すばらしい素質、たくましい力、すばらしい心持っています。
花にも大きい花、小さい花、早く咲く花、遅く咲く花、カリンのようにいつ花が咲いたかわからないけれど、葉っぱが落ちた後に黄色い実をつけるような花もあります。
みんなかけがいのない花です。かけがいのない自分です。
蒔いた種は生えるとは限らないけれど、蒔かない種は絶対に生えないという諺があります。自分の持っているすばらしい力をねむらせないで、種を蒔き育てる努力を統けてほしいのです。
中学生活で諸君の活躍を楽しみにしています。わずか2ケ年だけでみせた本校での卒業生諸君のファイトをもってすれば、必ずや一人ひとりが様々な実をつけてくれるものと信じています。
精一杯頑張って下さい。