学校日記

平和への誓い(ヒロシマ平和式典)

公開日
2019/08/06
更新日
2019/08/06

校長室から

 終業式で子どもたちに「本年度は平和登校日がないので、8月上旬からテレビなどで放送される平和に関する報道などを参考に、平和について戦争について考えてみましょう」と話をしました。今日はヒロシマで平和式典が開催され、8時15分には黙祷を捧げました。その後、小学生が「平和の誓い」を堂々と宣言していました。以下に全文を載せていますので、ご家庭で話をするきっかけにしていただけたら幸いです。
 《平和への誓い 2019》
私たちは、広島の町が大好きです。
ゆったりと流れる川、美しい自然、
「おかえり」と声をかけてくれる地域の人、
どんなときでも前を向いて生きる人々。
広島には、私たちの大切なものがあふれています。

昭和20年(1945年)8月6日。
あの日から、血で染まった川、がれきの山、皮膚がはがれた人、たくさんの亡骸(なきがら)、
見たくなくても目に飛び込んでくる、地獄のような光景が広がったのです。
大好きな町の「悲惨な過去」です。
被爆者は語ります。「戦争は忘れることのできない特別なもの」だと。

私たちは、大切なものを奪われた被爆者の魂の叫びを受け止め、
次の世代や世界中の人たちに伝え続けたい。
「悲惨な過去」を「悲惨な過去」のままで終わらせないために。
二度と戦争をおこさない未来にするために。

国や文化や歴史、
違いはたくさんあるけれど、大切なもの、大切な人を思う気持ちは同じです。
みんなの「大切」を守りたい。

「ありがとう」や「ごめんね」の言葉で認め合い許し合うこと、
寄り添い、助け合うこと、
相手を知り、違いを理解しようと努力すること。
自分の周りを平和にすることは、私たち子どもにもできることです。

大好きな広島に学ぶ私たちは、
互いに思いを伝え合い、相手の立場に立って考えます。
意志をもって学び続けます。
被爆者の思いに、私たちの思いを重ねて、平和への思いを世界につなげます。