学校日記

児童集会

公開日
2014/06/17
更新日
2014/06/17

校長室から

 今年も、南の国からツバメがやってきて、軒下に巣をつくり、たくさん飛んでいますね。卵を産み、ひながかえり、親鳥が運んでくるえさを、口を大きく開けてもらう様子を見たことを思い出します。親鳥はひなを育て、秋には子ツバメたちと南の国へ帰っていきます。そしてまた、あくる年の春、軒下にやってきて、子育てをします。こうして、いのちのバトンタッチをしています。   
 ところで、みなさんが生まれたとき、きっとお母さんはたいへんだったと思いますよ。自分が生まれたときのことを聞いたことがありますか?「体重が少なくて保育器にはいっていたんだよ」とか、「元気な泣き声を出さず、心配したよ」「へその緒がからまって、生まれてくるのに時間がかかったんだよ」などと言われた人もいるでしょう。一つのいのちが生まれてくるというのは、命がけで、尊いことなのです。そうして、みなさんは、お父さんとお母さんから、いのちのバトンタッチをしているのです。私たちはみんな、両親から、そのまた両親から、いのちのバトンを受けて、今ここにいるのです。
 相田みつをという人がつくった「自分の番 いのちのバトン」という詩を紹介します。
    父と母で二人 
    父と母の両親で四人
    そのまた両親で八人
    こうしてかぞえてゆくと
    十代前で1024人
    二十代前ではーー?
    なんと百万人を越すんです
    過去無量の
    いのちのバトンを受けついで
    いまここに
    自分の番を生きている
    それが
    あなたのいのちです
    それがわたしの
    いのちです
 多くの人から受けついでいる、たった一つしかない、自分のいのちを大切にしましょう。そして、他の人のいのちも、同じように大切にしましょう。
 限りある時間を大切にして、精一杯生きてほしいと思います。また、他の人に対しては、悪口・いじめ・暴力をしないでやさしく接してほしいと思います。