貝塚市立第四中学校

保護者のみなさまへ (四中がめざす教育 第8回) ー「協働できる人物」について(2) ―

「仲間づくり」だとか
「班活動」だとかいうと、
「みんな仲良くしましょう♡」なんてイメージが
ついてまわるかもしれませんが、

「みんな仲良く」というのは
なかなかの曲者(くせもの)で、
自分の心を押し殺して
人に合わせる術(すべ)ばかり、
子供に学ばせてしまうおそれもあります。

他者を理解して尊重することと、
他者に合わせて自分を曲げることは、
全くの別物です。

自分の思いは、押し殺さずに、
相手に伝える努力をする。
自分のことを、
相手にわかってもらえるよう努力をする。

四中の「仲間づくり」はそんなふうに、
他者を理解することだけではなく、
自己を開示していくことも大切にしています。

授業や特別活動の中でも、
対話をできるだけ取り入れるよう工夫し、
お互いの意見をどう活かしていくかを、
考える練習をしています。

社会に出て、
チームで仕事をするようになると、
意見や考えの対立は
必ずと言っていいほど起こります。

そんな時に、
相手の思いも十分に聞かず、
あれこれ言いくるめて自分の意見を押し通す人や、

逆に、
自分の意見を主張することができず、
相手の意見にしぶしぶ従うだけの人や、

自分の主張が通らないなどと言って、
もうこんなチームではムリだと
投げ出してしまうような人は、

うまく仕事(や自分の人生)を、
成功に導くことができません。

社会で必要なのは、
お互いの意見を寄せ合って、
お互いが納得できる合意を形成する力であり、

お互いの意見をぶつけあうことで、
よりよい化学反応を引き起こし、
さらにすばらしい案を生み出していく力です。

京都に友人と二人で遊びに行ったお昼どき、
相手は「どうしてもカレーが食べたい」と言い、
自分は「京都なら和食でしょ」と思っている。
相手に合わせて和食をあきらめるのか、
無理やり和食につき合わせるのか、
それともケンカ別れするのか。

ここで必要なのが、第三の案、
「カレーうどんなんてどう?」
って提案する力なんです。

ちょっと違うか。笑

ともあれ、四中の育てる「協働」の力は、
相手を尊重した「対話」を土台とするものです。

ご家庭でも、
意見の対立が起こった時には
チャンスだと思って、
対話の中で新しい案を生み出しながら、
合意をかたちづくる「練習」を、
お子様にさせていただければと思います。



【教育目標】 2024-04-18 13:33 up!

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