貝塚市立第四中学校

保護者のみなさまへ (四中がめざす教育 第7回) ー「協働できる人物」について(1) ―

  
『自律と創造』が本校の校訓ですが、
教育目的には、
「自律」と「創造」の間に、
「協働」の項目を設けました。

なぜなら、本校は、30年以上にわたって
「仲間づくり」を大切にしてきた学校だからです。

「仲間づくり(=協働)」の土台となるのは、
他者を理解しようとする力。
四中では、何よりこの力を
子供たちに求めます。

中学生というのは、
大人に比べて
出会いも経験も極端に少ないですから、
どうしても
自分(や自分の家族)が、
人としての“基準”になりがちです。
それしか、よく知らないので。

そして、その“基準”から外れる者を異質と感じて、
見下したり避けたり、
時には攻撃したりしてしまうこともあります。

「こんなこともできないなんて、
いいかげんなやつだ。」
「ノリが悪いからつきあいにくい。」
「そんな考え方するなんておかしい。」

自分(たち)ができれば、できない者は異常。
自分(たち)がノリがよければ、そうでない者は異常。
自分(たち)の考え方が正常で、違う者は異常。

他者への見方がこれでは、
社会に出ても、
トラブル続きで生きていくか、
自分と同じようなタイプの人との
狭い人間関係の中で生きていくかしか
できなくなってしまいますよね。

四中では、だからこそ、
班活動を、学校生活の基盤として大切にし、
そこで、他者について、
人について学ぶよう、
子供たちに求めています。

得意なことや苦手なことは人それぞれ。
生まれ持った気質も人それぞれ。
育ってきた環境も、
見聞きしてきたことも、
経験して学んできたことも、人それぞれ。
そこからかたちづくられた考え方だって、人それぞれ。
人は、自分と違って当たり前。

それを、経験し、体感し、
それぞれが違っているからこそ生み出せる
豊かな成果物を
獲得してほしいと思うのです。

卒業してからも、
多様性を認め合う社会の中で、
子供たちが真に輝けるように、

四中は、これからも、
本当の「仲間づくり」を
めざします。



【教育目標】 2024-04-17 13:12 up!

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