貝塚市立第四中学校

保護者のみなさまへ (四中がめざす教育 第6回) ー「自律型の人物」について(4) ―

自律型の人物像、よっつめは、
「自分で成長できる人」です。

ひょっとしたら中学校は、
子供たちにとって
「大人に成長させてもらう場所」
になってしまっているかもしれません。

教科書を与えてもらい、
学習する場所を用意してもらい、
何をいつどう学ぶか計画してもらい、
これを覚えなさい
この問題を解きなさい
これを家でやっておきなさい
と指示してもらい、

テスト前には
計画表を準備してもらい、
補習を行ってもらい、
テスト対策問題集を与えてもらい…、

この項の(1)(2)で示したような、
「自分で考え、判断する」チャンスや、
「自分で行動選択する」チャンスを、
われわれ大人が奪っているかのようにすら
思えてきます。

その結果、子供たちは、
人に何かをしてもらうことが
当たり前になり、

困ったときには、
あれしてくれないから、これしてもらえないからと、
誰かや何かのせいにする「他律的」な人間に、
こちら側が、してしまっているのではないかと
心配にもなります。

四中のめざす人物像は、
それとは全く逆です。

自分で考え、自分で判断し、
自分の責任で自分の行動を選び、
自分の中の規範にしたがって、
自分で自分を成長させていくことができる人に、
「卒業までに」なってもらうことが、
本校のかかげる目標です。

ですから、第一段階として、
初めは与えます。教えます。大人が準備します。
初めはです。

しかしその先は、
それぞれの子供が、自分(たち)の力に応じて、
自分で判断し、選択し、行動していけるよう、
支援し、助言し、最終的には任せていきます。

このあたりの方法については、
まだ試行錯誤の段階ですが、

テストの点数だけをおいかける
狭い学力の習得をめざすのではなく、
子供たちが、
社会に出てからもしなやかにたくましく、
自分の力で笑顔をつくっていけるような、

いわゆる「確かな学力」の獲得をめざして、
教育を進めてまいります。

「一生勉強 一生青春」
四中を巣立った子供たちが
そんな大人になってくれることを期待して、
私たちも、その方法について、
この先も、勉強を続けてまいります。



【教育目標】 2024-04-16 10:42 up!

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