貝塚市立第四中学校

保護者のみなさまへ (四中がめざす教育 第5回) ー「自律型の人物」について(3) ―

自律型の人物像、みっつめは、
「自分の中にある規範に従って
行動できる人」です。

「自分は、その日に復習しないと
すぐ忘れてしまうから、
夜8時からは必ず勉強する!」
「無免許運転は人の命にもかかわるから
バイクは誘われても乗らない!」
「学級の仲間を大切にしたいから
自分勝手なマネはしないでおこう!」

自分で自分をコントロールできる人は、
大人になっても
大きな失敗をすることはありません。

一方、他律型の人間は、
「親がうるさいから、
(とりあえず)勉強するふりをしておこう」
「警察が見ているから、
(今は)バイクに乗ったらまずい」
「先生に叱られるから、
(今は)あいつをからかうのはやめておこう」
と、常に人の様子をうかがい、
周りの状況に合わせて行動するので、

周りに誰もいないときや
周りが間違ったことをしているときには、
その環境に影響を受け、
人生を狂わせてしまうような失敗を
しでかしかねません。

昔、四中で担任をしていたころの私は、
生徒が間違った行動をとったとき、
その子がちゃんと理解していると思って、
ただただ𠮟りとばし、
言うことを「きかせて」きた気がします。

結果、生徒たちを、
「誰かにいやな思いをさせるから」
「迷惑がかかるから」
「恥ずかしいから」
「健康に悪いから」と、
自分の判断で
間違いにストップをかけられる人にではなく、

「叱られるから」やめておく
「先生がこわいから」やめておく
というような、
自分自身で深く考えられない人間に、

言い方を変えれば、
叱られないなら
バレないならやってしまうような、
そんな人間に育てていたのではないかと
こわくなります。

四中は、
生徒の「内面」に、
規範を育てることをめざします。

生徒が間違いを犯したときには、
なぜそうなったのか、
どうすればよかったのか、
一緒に考えます。

校則違反があれば、
なぜこの校則を四中は大切にしているのか
話をしながら理解をすすめ、
なぜそれを破ってしまったのかを一緒に考え、
本来どうするべきなのか、
どうすることが自分やみんなの
しあわせや成長につながるのかを
その子自身が正しく判断し、
自分の力で行動を改めていけるよう、
時間をかけて指導し続けます。

心が弱くて
自分に負けてしまうような子には、
勝てるようになるまで
勝ち方を一緒に考えます。

言い方は悪いですが「手間ひまをかけて」、
環境に左右されず
正しい道を進める子供を
育てていきたいと思うのです。

「長い目で見る」指導になりますので、
もどかしく感じる保護者の方も
いらっしゃるかもしれませんが、
ご理解をお願いいたします。



【教育目標】 2024-04-15 13:05 up!

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