学校日記

「アオギリの苗」がすくすく育っています。

公開日
2012/07/26
更新日
2012/07/26

フォトアルバム

校長先生が終業式に体育館でお話された「アオギリの苗」。その日の午後に、工事の影響で、ウサギ小屋の横に移植されました。成長すると3メートルを超える大樹になるため、やや校舎よりに植えられています。道路側だと道に枝が大きく張りだす可能性があるからです。植え替え当日は植木職人さんが根を傷めないようと大切に扱ってくれました。根の周りの土も栄養たっぷりの土に入れ替えてくれています。囲いの柵も作ってくれました。夏休みに枯らすことの無いよう、2日に1回のペースでたっぷり水やりをして欲しいとのことです。
今から67年前の1945年8月、ヒロシマに原子爆弾が投下され、一瞬の閃光で、町は廃墟と化し、十数万人の尊い命が奪われました。その黒煙と灰燼の舞う町中に1本、黒こげのアオギリの木がありました。激しい爆風に耐え、生き残った唯一の木でした。やがて息を吹き返した大樹は青々と茂り、その見事な枝振りは、傷ついた市民の心を癒し勇気を与え続けたと言われています。
昨年、本校のヒロシマ修学旅行で、その木に由来する小さな「アオギリの苗」をもらってきました。写真がその植え替えられた苗です。「命の強さ、そして命の大切さ」を私達に語りかけてくれる大切な苗なのです。