平和登校日 その3
- 公開日
- 2015/08/06
- 更新日
- 2015/08/06
学校から
今日の朝、校長先生から西小の子どもたちに放送で伝えられたお話を紹介します。
みなさん、おはようございます。今日は戦争についてお話をします。
今から70年前の今日、広島に「リトルボーイ」という名前の原子爆弾が落とされました。朝の8時15分、間もなくその時がきます。
その日の広島は、今日のように、とても暑い日だったそうです。
原子爆弾は、地上から600メートルの高さで爆発し、大きな火の玉をつくりました。その火の玉の下には、人々が暮らす街がありました。街の温度は3000度から4000度にもなったそうです。
たった一発の原子爆弾で、約14万人もの命がうばわれました。大人も子どもも、男の子も女の子も、多くの人たちが一瞬にして死んだのです。
またこの原子爆弾のために、お父さんとお母さんを亡くした子どもたちが、約6500人もいたそうです。お父さんやお母さんが死んでしまい、たよりにする人がいなくなった子どもたちは、道端におちているものを拾ったり、大人の人の靴磨きなどをして暮らしました。住む家もなく、多くの子どもたちは、孤児収容所という施設に入れられたそうです。
あれから70年がたちました。児童のみなさんからすると、まだ生まれていない頃の、遠い遠い昔のことだと感じることでしょう。しかし今でも、原子爆弾による病気に苦しんでいる人たちが、たくさんいることを忘れてはなりません。
むごたらしい原始爆弾を経験した方々も歳をとられ、その平均年齢は80歳を超えたそうです。被ばくした方から直接お話を聞くことができるのは、児童のみなさんぐらいの年ごろの人たちが最後だと言われています。
人が人を殺し、たくさんの大切な命を奪う戦争を、この世界からなくすために、
私たちにどんなことができるのでしょうか。
「思いやりの気持ちをもって、やさしい言葉を使うこと」も平和です。また、「一人ひとりのちがいを認め合い、相手の立場にたって考えること」や「みんなで力を合わせて、互いに助け合い、支えあうこと」も平和です。
平和は私たちでつくるものだと思います。
今日は、各学年で勉強することをもとに、児童のみなさんにできることを、自分の身近なところから考えてほしいと思います。
これで校長先生のお話を終わります。