2月13日(月)朝の集会
- 公開日
- 2012/02/13
- 更新日
- 2012/02/13
写真で紹介
今朝も体育館の空気と床はよく冷えていました。そんな中、今日の集会は「海と魚」のコンクールの学校表彰がありました。
そのあと、校長先生と田代先生から、中国の雲南省の棚田(たなだ)のお話がありました。
内容は、以下に載せておきます。
みなさんおはようございます。
今日は、中国の雲南省というところにある「世界一大きく広い棚田」の話をします。中国は大きな国で日本の国土の約25倍、人口約13億人、55の民族の人々が住んでいる国です。中でもハニ族という人々が、今から1300年前、雲南という地域に住み着き、お米を作るのに山の急な斜面を利用して棚田という田んぼを作って生活してきました。元々は、遊牧の民と言って馬や牛・羊などを飼って移動しながら暮らしていましたが、争いごとが絶えず、厳しい自然と闘いながら生活するのが苦しくて、とうとう一カ所に住み着き、田んぼを耕してお米を作って暮らすようになりました。でも水田は自然にできません。人間の力で作るのです。ましてや棚田というのは山の斜面、急な崖のところに高さ3メートル程のあぜ道、仕切りをつくって、階段のように高いところから低いところへ段々の水田を作っていくのです。そうした田んぼが延々と山の斜面に広がり、雲南地域はとても美しい棚田の風景になったのでした。その景色はあまりに美しく、見る人に感動を与えずにはおれません。そこで、もうすぐ「世界遺産」の一つに登録されるのだそうです。
先日、日曜の夜、NHKのスペシャル番組で紹介されていました。すごいなあと思ったことをいくつか上げます。
①春の田植えから秋の稲刈りまで全て人の手で行います。家族はもちろん、村の人々が互いに力を合わせなければお米を作ることができません。ハニ族の人たちはとても仲良しなのです。
②それから、高いところにある田んぼは1時間も急な山を登っていかなければなりませんし、稲刈りでとれたお米は一人40キロもあり、その重たい袋を背中に担いで村まで運ぶのです。でもみんな元気で笑顔が耐えません。苦労してとれたお米だからです。
③また、一年中、水を切らさないように、自分の田んぼだけでなく、人の田んぼのことを気使ってお世話をしていることです。棚田は全部つながっているので自分の田んぼだけ良くてもダメなのです。それと田んぼに絶えず水を張ることで鯉を中で育て、山の生活に不足しがちな貴重なタンパク源にしていることです。他にも霧が起こりやすい気候や地形を利用して森に水を含ませ、森から田んぼにいつでも水が流れるように工夫しているところもすごいなあと思いました。
このように中国のハニ族の人たちによる棚田づくりだけでなく、世界各地では、様々な人々の暮らしがあり、自分たちの暮らしをよりよくしていこうと努力しています。
みなさんも、これから様々な世界の人々とふれあいつながり、いろんなことに
興味や関心を持ってチャレンジしていってほしいと思います。