学校日記

5年生 北出さんからの聞きとり(2月3日)

公開日
2015/02/03
更新日
2015/02/04

5年生の部屋

 今日の3・4時間め、5年生は校区にお住まいの北出さんから聞きとりを行いました。北出さんは、牛を育ててお肉にする仕事についてのご経験をもとに、命の大切さや、精肉の仕事についての誇りなどについてお話してくださいました。
 子どもたちにとっても、牛乳を飲んだりお肉を食べたりする機会が多いので、牛は身近な動物です。まずはそんな牛の種類や特徴についてのお話をしてくださいました。単純に牛と言っても、種類や人間との関わりはとても多様で奥が深いということを学びました。
 次に北出さんのお仕事についてのお話でした。北出さんは子どものころから50年近く、牛を育ててお肉にする仕事をされています。「人間が生きていくために命をいただいている」と気持ちを込めて語りかけてくださり、子どもたちも命をいただくことの尊さについて考えることができました。最近は、精肉の仕事以外にも、北出さんは太鼓を作る仕事をされています。自分の町のだんじりの太鼓が、北出さんに皮を張ってもらったと知って、子どもたちも驚いていました。このように、人間の都合で牛の命をいただいているので、北出さんは決して牛を「殺す」とは言わず、「わる」という言葉を使われます。また、北出精肉店の敷地内にある獣魂碑についてもお話してくださいました。
 子どもたちの命をつくるお肉や、暮らしを支える道具、そして料理ができるまでに関わってくださる人への感謝の気持ちを忘れてはいけないとお話してくださいました。最後に、みんなそれぞれたくさんの命をつないで生きている大切な命なので、友だちを大切にしてほしいということもお話されました。
 北出さんご一家のお仕事を映画化した「ある精肉店のはなし」も全国で放映され続けていて、北出さんご自身も全国各地を飛び回っておられます。そんな忙しい中、東小学校の子どもたちのためにおこしいただき、本当にありがとうございました。