学校日記

平和集会①

公開日
2012/10/01
更新日
2012/10/01

学年の部屋

 今日の児童集会で、6年生の児童4名が『折り鶴の旅』という絵本を全校児童に読んでくれました。絵本の絵を体育館のスクリーンに映し、電気を消しました。子どもたちはシーンとした静かな中で絵本の世界に入っていきました。
 この絵本は、ヒロシマに落とされた原子爆弾のために終戦後9年めに原爆症を発症し、翌年に亡くなった佐々木禎子さんのことが描かれています。
・禎子さんが住んでいたヒロシマに原子爆弾が落とされたこと
・その後も禎子さんは元気で、足が速かったのでリレーの選手に選ばれたこと
・6年生のときに突然原爆症を発症したこと
・禎子さんは病気を治したいという願いを鶴に込めて折り続けたこと
・友だちも協力して千羽鶴を折りあげたこと  
など、1場面1場面子どもたちはジッとスクリーンに映し出された絵をしっかりと見て、6年生の朗読を聞いていました。
 禎子さんや家族、友だちの願いも届かずに禎子さんが亡くなった場面では、子どもたちは戦争のむごさをしっかりと考えることができたと思います。禎子さんが亡くなった後、禎子さんの友だちが禎子さんのために像を作ることを提案し、募金活動を続け、平和公園のほぼ中央に「原爆の子の像」が作られました。
 
 6年生は修学旅行でこの「原爆の子の像」に千羽鶴をささげます。今日の集会で全校にそのことを話し、これから全学級で鶴を折ります。そして、10月15日の平和集会で各学級で折った鶴の束を一つにまとめ、千羽鶴が完成します。児童の皆さん、禎子さんのこと、戦争の悲惨さ、平和の大切さに対するみんなの想いを鶴に込めながら折ってください。