最新更新日:2024/06/13 | |
本日:25
昨日:76 総数:134974 |
平和登校日3
みなさんは、おはようございます。
この8月は、日本の歴史の上で特に心に刻まなくてはならない、とても大切な月です。今から69年前、皆さんのおじいさんやおばあさん、ひょっとしたらもひとつ前のひいおじいさんやひいおばあさんの時代です 日本はどのような状況にあったと思いますか。 日本はアメリカや世界の国々と戦争をしていて、その戦争の真っただ中でした。戦地ではたくさんの命がなくなりました。 7月には大阪にもB29という飛行機がやってきて空から油をつめた焼夷弾という爆弾がたくさん落とされ、大阪一帯が焼け野原になりました。貝塚でも、海岸部の北校区や東校区にも焼夷弾が落され、家が燃え、たくさんの人々が亡くなりました。11歳だったある方は、当時の様子を次のように語っています。 「突然、シャー、ドン。という音がしたので、家の外に出ました。空を見るとパッと光って、パラパラ、パラパラと火の粉が落ちてきました。その時、急におじいちゃんのことが気になり家の中に飛び込みました。おじいちゃんは病気で寝たきりで、身動きすらできなかったのです。奥の間を見ると、すでに火がついて燃え上がっていました。今でもその時の光景が目に焼きついて忘れられません。」 このように、戦争は国内に住んでいた人々もたくさんの犠牲がありました。 そして1945年8月6日午前8時15分広島に世界で初めて原子爆弾が投下され、14万人もの命が一瞬のうちになくなりました。その3日後、8月9日午前11時2分長崎にも原子爆弾が投下され7万人以上が亡くなられ、ほかにも大勢の人々が原子爆弾の放射能の長く重い苦しみを背負うことになりました。 そしてついには8月15日、日本は、終戦を迎えることになりました。 ここに一つの詩を紹介したいと思います。 広島の爆心地から3キロメートルの地点で被爆された、峠三吉いう人の詩です。 ちちをかえせ ははをかえせ としよりをかえせ こどもをかえせ わたしをかえせ わたしにつながるにんげんをかえせ にんげんの にんげんのよのあるかぎり くずれぬへいわを へいわをかえせ 戦争は、本当に悲惨なものです。兵隊として戦場に行った人だけでなく普通に生活している女の人やお年寄り、子どもまでの命を一瞬に奪い、すべての物を焼き尽くしてしまいます。みんな一緒に楽しく生活を送る夢もすべて失ってしまいます。 戦争の恐ろしさ、平和の大切さを学び、伝えていくのは私たちの使命です。 戦争の悲惨さ、平和の大切さを忘れないよう、また2度と戦争という過ちを繰り返さないよう、みんなでしっかり学習してほしいと思います。 キャンプファイヤー 火の話
みなさん、目の前の火を見てください。この赤々と燃えている火は、私たちの祖先が発見し、使い方を今に伝えてくれたものです。火は食べ物を柔らかくしたり、暖かくしたり、明るくしたりと、私たちの生活にとても重要な役割をもっています。また、人々は、火を囲んで歌い踊り、温かいぬくもりの中で子どもを育て、平和や思いやりの心を育んできました。
今から「火の4つの教え」のお話をします。 一つめは、「世に光を」です。 火は私たちに明るさを与えてくれます。闇夜から足元を照らして私たちに進むべき道を示してくれます。つまり、火は、私たちに、社会に一つの明るさをともす人となれ、世の光となれ、と教えているのです。 二つめは、「世にあたたかさを」です。 火は寒さから私たちの身を守り、暖を与えてくれます。そして、私たちの心も暖めてくれます。つまり、火は、私たちに暖かい人となれと教えているのです。 三つめは、「友情の輪を」です。 キャンプファイヤーを1本のまきで行うことは不可能です。何本かのまきが互いに支え合ってこそ可能となるのです。一つひとつの火は弱いものですが、多くの火が集まれば、明るく、強く、暖かくなるのです。つまり、火は、私たちに仲間の大切さ、友情のすばらしさを教えているのです。 最後は、「奉仕の心を」です。 火は私たちに明るさと暖かさと友情の大切さを教えていますが、これらのことを、実は火は自らの身を焼きつくしながら教えているのです。自らの命をけずりながら、まさしく身をもって私たちを導いてくれているのです。つまり、火は、私たちに、時には自らを犠牲にしても、友だちのため社会のために取り組むことも必要であると教えているのです。 火の4つの教えは「世に光を」「世にあたたかさを」「友情の輪を」「奉仕の心を」です。 このすばらしい聖なる火を、いつまでも私たちの心にともしてほしいと思います。 |
貝塚市立葛城小学校
〒597-0102 住所:大阪府貝塚市木積2032 TEL:072-446-0044 FAX:072-446-0076 |